目の充血が起きる8つの原因と対処法

目次

目の充血は、疲れ目や目の使いすぎなどさまざまな理由によって起きるトラブルです。多くの疲れ目では、目が赤くなっても時間の経過とともに完治し、それ以上重篤化することはありません。

しかし、なかには充血をひとつの症状として、痛みや炎症などその他の症状が現れてくる場合もあります。ドライアイのように、充血だけではなく目の乾きと異物感が慢性化するトラブルは、放置しても治るわけではないため注意が必要です。

ここでは、目が充血する原因を大きく8つに分けて紹介します。それぞれの原因の特徴を押さえながら、予防法や対処法についても確認していきましょう。

「最近目がよく充血する」「充血以外の症状も起きている」など、目に関して気になっている方はぜひ参考にしてください。

目が充血する原因

目の充血は、疲労や炎症などを知らせてくれるサインです。具体的には、どのような原因で充血が起きるのでしょうか。詳しくみていきましょう。

原因①異物混入

ホコリや花粉などの異物が目の中に入ってしまうことで、角膜や結膜を傷つけたり炎症が起きたりすることがあります。目に何らかの刺激がもたらされると、それが充血の原因になってしまいます。

異物は屋外に出ているときに入りやすいものですが、屋内でも作業中に目の中にものが飛び込んでくることがありますし、掃除をしていないことでハウスダストが舞い上がって異物混入に繋がる場合があります。

異物は涙で押し流せることがほとんどですが、奥のほうに入ってしまい取り除けなくなると、充血とともに痛みが生じます。自分で取り除けない場合には、すぐに眼科を受診してください。

原因②メガネやコンタクトレンズによるもの

自分の目と度数が合っていないメガネ・コンタクトレンズを長時間使用することは眼精疲労を招きます。目が疲れると、疲労回復のために酸素や栄養素を運ぼうと血流が増加するため、血管拡張作用によって充血が起こります。

視力を矯正するメガネやコンタクトレンズは、必ず目に合うものを選びましょう。コンタクトレンズ装用自体が目の表面のなみだに影響を及ぼしドライアイや充血を招くため注意が必要です。

原因➂パソコンやスマホを長時間見ている

パソコンやスマホの使いすぎは、目を知らないうちに酷使してしまいます。デバイスだけではなく、本や雑誌など手元を集中的に見つめることも目の疲れと充血の原因になります。

また、夜中に暗い部屋でスマホを見続けると目は常にまぶしくチラついた状態でピントを調節しようとして、通常よりも目を酷使することになります。眼精疲労を促進し、目の充血にも繋がってしまいます。

原因④飲酒によるもの

アルコールを摂取したときにも、目の血管がふくらんで充血を起こすことがあります。アルコールは血流を促進する作用があるため、目の中を通っている毛細血管についても拡がり、充血を引き起こします。

原因⑤結膜下出血

結膜下出血は、外傷や感染性の結膜炎などが原因で白目部分の中の毛細血管が切れてしまう目のトラブルです。白目が真っ赤に染まるように血がにじみ出してくるため、一目で結膜下出血とわかります。

ただし充血と区別がつきにくい少量の出血や、激しい充血をともなう出血、外から見ただけではわからない出血を充血と間違う場合もあるため、気になる症状は早めに病院で検査、治療を行いましょう。

原因⑥ドライアイ

ドライアイは、目の乾燥が慢性的に引き起こされるトラブルです。涙の量が不足し、目を潤す機能が低下している状態を指します。

ドライアイにかかると、目の表面から潤いが減って傷がつきやすくなります。ゴロゴロとした目の不快感や疲れ目をきたし、目の機能を回復させるために充血が起きてきます。

ドライアイの原因は、周囲の生活環境のほか、ストレスや疲労、ホルモンバランスの変化、シェーグレン症候群などの免疫系の疾患などが挙げられます。

ドライアイについては、「ドライアイとは」「ドライアイの原因」のページでも詳しく解説しております。

その他ドライアイに関する情報は、以下のページをご覧ください。

ドライアイを放置するリスク

ドライアイの症状チェック

ドライアイの治療方法

原因⑦結膜炎(花粉症)

花粉症にともなう結膜炎は、アレルギー性結膜炎とも呼ばれています。花粉がアレルゲン(アレルギー反応を起こす物質)として目に付着し、白目部分に炎症が起きます。
炎症は、外部から刺激が与えられていることを示すサインです。アレルゲンによる反応で目の中を通る血管がふくらみ、充血状態となります。

目のアレルギー反応は、「なんだか目がかゆい」「外に出るたびに目が充血する」など、充血以外にもかゆみや異物感、涙や目やにが出るなどの症状をともなうことが多くみられます。

原因⑧角膜炎

目の表面に炎症を起こす病気に「角膜炎」が挙げられます。角膜炎は、目の表面の角膜に細菌や真菌が感染したり、アレルギー反応が起きたりして炎症が起きている状態です。

目をこすったりコンタクトレンズで目の表面に傷がついたりすると、目のバリア機能は通常よりも衰えてしまいます。そこに病原体がやってくると、傷口などから感染症が起きやすくなります。

結膜炎と同じく、角膜炎も炎症によって目が充血してきます。まぶたの腫れや目の異物感、痛みなどをともなうこともあり、感染性のものは早期に治療を行わなくてはなりません。

目が充血した際の対処法

ドライアイや炎症などさまざまな原因によって引き起こされる目の充血。ここからは、充血が起きたときの対処法についてチェックしていきましょう。

対処法①眼科を受診する

目の様子がいつもと違う、なんだかおかしいと感じたときは、そのまま放置せずに眼科を受診しましょう。
充血と思っていたら出血だった、充血の原因が疲れ目ではなく感染症だった…など、思わぬトラブルが隠れている可能性もあります。

眼科では症状にあわせて薬が処方されるほか、充血を予防するための方法も相談できます。ライフスタイルの見直し方、花粉症などとの付き合い方のように、目の症状について気になることを早期発見・早期治療することが可能です。

対処法②栄養補給

体にはもちろん、ビタミンなどの栄養素は目にとっても重要です。

ルテインやアントシアニンは網膜に、DHAは視神経に、ラクトフェリンは涙腺に良いとされていますが、体全体の健康を維持するためのビタミンA・B群・C・Eは粘膜の保護や細胞の新陳代謝に関わるため、免疫力アップに役立ちます。

目の充血は、エネルギー代謝・新陳代謝を促すビタミンB群を。豚肉・納豆・豆類・ごま・いわしなどさまざまな食材に含まれており、和食などヘルシーな食材にも多く含まれています。

対処法➂目を休める

目を酷使することは、ドライアイや眼精疲労、さらには充血を招いてしまいます。
長時間目を使ったあとは、しっかりと目を休めることが重要です。目元に温かいタオルやアイマスクをのせる・目を閉じて動かさないようにする・点眼をして栄養や水分を補給するなど、各自にあった方法をみつけるようにしましょう。

その他、近距離でパソコンのモニターやスマートフォンの画面を見つめないように注意し、目を酷使してしまったときは一定時間対象から離れて遠くを見つめるなどの工夫を。

対処法④日常生活の改善

目を長時間使わない、長時間目を使った後はしっかりと目を休めることは基本的なケア方法ですが、規則正しい生活習慣と栄養バランスに配慮した食生活を心掛けることも目の健康と充血予防に役立ちます。

目は唯一外に露出している器官ですから、手で触れなければならないときはしっかりと手指の消毒を行い、ハンカチやタオルも活用しましょう。

疲れたときは早めに寝て目を休めてください。花粉症の方は目のケア以外でも花粉症対策を。ハウスダストやその他の不衛生な場所については、定期的に清掃・整えることが大切です。

対処法⑤まばたきの回数を増やす

まばたきは目を潤すために欠かせないものです。回数が少ない人、まばたきをせずに集中しなければならない場合は、作業などが一段落したタイミングで目をしっかりと休めてください。

目が疲れたと思ったタイミングでも意識的に行い、回数を増やしましょう。目のまわりの筋肉を使う機会でもあるため、目元を鍛えて血行を適度にうながしてくれます。

まばたきのポイントは、完全にしっかりと目を閉じるようにすることです。パチパチと軽いまばたきでは疲れがとれにくいため、まばたきの瞬間に目を確実に閉じるように意識してみてください。

対処法⑥目をこすらない

かゆみや目のむずむず感、違和感をとりのぞくために目をこすってしまうと、眼球表面に花粉などのアレルゲンが付着している方は炎症がひどくなり、ドライアイの方は角膜が傷つきやすくなるおそれがあります。

目をこすることで手指から雑菌が侵入し、感染症を引き起こすおそれもあります。手指と目のまわりは常に清潔にして、目をこすらずに洗眼や清潔なウェットティッシュを使って拭き取るなどの対策を行ってください。

まとめ:目に違和感を感じたら専門機関へ相談しましょう

いかがでしたでしょうか?目の充血は慢性的なドライアイや疲れ目から起きるほか、栄養や酸素の不足・感染症・角膜などについた傷・外部からの刺激によっても起きる場合があります。

普段とは異なる充血が現れたら、それは目に関する何らかのサインと考えられます。放っておけば治まるからと放置せず、かかりつけの眼科を受診するなどして、早めに対処を行ってください。




当サイトを運営する「ドライアイ研究会」(世話人代表:横井則彦 京都府立医科大学)は、近年、臨床の現場で増加しているドライアイに対する研究の推進と診療の向上を目的として、Founding Presidentの坪田一男が世話人代表となり、1990年に発足しました。

1995年には「ドライアイの定義と診断基準」を発表し、その後の2度の改訂を経て、2016年には「ドライアイの定義と診断基準(2016年版)」を発表しました。その間、学術集会や講習会を開催し、2019年には「ドライアイ診療ガイドライン」を日本眼科学会誌(第123巻 第5号)に発表しました。また、ドライアイを専門とする世界の眼科医との国際会議を通じて、臨床に即したドライアイの世界の定義の作成にも取り組むなど、多岐にわたり活動してまいりました。

ドライアイ研究会では、今後もさらに研究を続け、皆様へ正しいドライアイの情報の発信を続けて参ります。


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